年の瀬なので2021年(上半期)のイベントを振り返りたい

世界が騒がしくなってはや2年が経とうとしているが,2021年は手探りながらも前に進もうとした年でもあった.

もちろん,全てが元通りとはいかず,2019年の自分達が見ればいささか奇妙な姿にも映るのかもしれない.とは言え,そこに至るまでルール作りに奮闘した当局,実際に運営に携わったスタッフと演者,そしてそこに参加した我々,これはもうみんなで獲得した成果と言ってもいいのではないだろうか.みんなありがとう,みんなお疲れ様,みんなこれからも頑張って行きましょう.

 

さて,お陰で僕もイベントへの参加,あるいは回帰を果たせたので,備忘録も兼ねてこの2021年(上半期)に参加したイベントを振り返って行きたいと思う.書ききれなかったので上半期と下半期に分ける予定だが,下半期の方がイベント回数的な意味ではひどいことを自覚している.

 

 

 

2021/2/7(日) DisGOONie Presents 「GHOST WRITTER」 at EX THEATER ROPPONGI

ダルタニャン物語.恥ずかしながら,三銃士は導入も導入であったということを改めて知ったわけである.

近年は友人のお陰で舞台観劇をする機会が度々あり,当作品もそれに当たる.当初の目的はと言えば,伊波杏樹さんや楠田亜衣奈さんといったラブライブ!キャスト勢,そしてアマゾンズでの怪演が光った谷口賢志さんの演技であった.もっとも,さすが舞台となるとキャスト勢の熱量はとても高く,千穐楽公演ということもあり練度が高いだけではなくふざけ方もタガが外れていた.

 

2021/3/20(土) ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 校内シャッフルフェスティバル Day1 at ぴあアリーナMM

まさに禁じ手であり,俺の考えた最強のアイドル×楽曲,を公式がやってしまったイベント.

事前にアイドルと楽曲の組み合わせに関する投票が行われ,その結果に基づくパフォーマンスが披露されたが,どうやら僕の希望は4/10で叶ったようであり,まずまず俺の考えた最強のアイドル×楽曲,を堪能してしまった.

このイベント,とてもではないが心臓の準備ができない.出演順は当然ランダムだし,誰が何を歌うかについても事前の通知はない.このため,ひとりひとりがパフォーマンスをする度,残りのメンバーと楽曲に思いを馳せることになる.そして7人程がパフォーマンスを終えた時に気がついてしまう.相良茉優とChase !という組み合わせの存在に.

その可能性に気がついてしまうと気が気でなくなる.そしてパフォーマンスが進む度に可能性が確信へと変わり,ついに大トリで相良茉優が登場するのであった.彼女のパフォーマンスを最後に見たのは2020年9月の2nd Live以来.そう,少しばかり苦い思い出のあるあのライブ以来なのだ.

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だから,彼女と会うのはどこか不安でもあった.なにせ持ち歌ではない楽曲のパフォーマンスである.今回のパフォーマンスは堂々とできるだろうか.そんな不安8:期待2の状態で彼女の出番を迎えたが,そんなものは文字通り一蹴された.そこにはいつもの強心臓で100%アイドルな相良茉優中須かすみがいた.

我々オーディエンスの存在は,もしかするとほんのわずかだけでも演者に力を与えることができるのかもしれない.そんな大それた期待や願望を,いつもより強く抱いてしまったイベントでもあった.

なお,座席はアリーナ上手側後方.

 

2021/4/4(日) harmoe canvas session I  at Zepp Tokyo

スタァライトでお馴染み岩田陽葵と小泉萌香による童話を楽曲コンセプトとしたユニット.

結論から言ってしまえば,2021年に最も追い掛けたユニットであった.

なにせ小泉萌香である.出会いはスタァライトであるが,より強く意識したのは「やがて君になる」の舞台で燈子先輩を演じたことにある.当時,「熱帯魚は雪に焦がれる」と同作は丁寧な恋愛作品として特に注目していたが,小泉萌香は正に燈子先輩が現実世界にそのまま降りてきたかのようないでたちであった.

つまり,スタァライトやがて君になる,そしてラブライブ!と悉く推し作品に小泉萌香が現れるのである.僕のことをメタるのはやめてくださいお願いします.

しかしご案内のように,小泉萌香の魅力はと言えば,その端正な容姿から繰り出される明け透けな言動であり,そしてズボラとも取れる言動があったかと思えば舞台上で凛々しい姿を見せつける.つまり,ギャップがあるからこそ翻弄され,魅了されてしまうのである.さらにはこのイベントにおいても,トークセッションの奔放さ,ライブセッションの映え,それを見せつけた後に最後は緊張と安堵から涙を流してしまったのである.なんたるギャップか.そういうのはよく効くからやめてくれ

わざわざイベントへ参加するほど気にしてはいたユニットではあったが,かくしてharmoeへのコミットメントが深くなっていくのであった.ちなみにはるちゃんも可憐でとても可愛らしくて魅力的です.ですが,僕はもう小泉萌香に対する気持ちを拗らせ,好きが高じて避けている状態にあります.誰か助けてください

なお,座席は2階席上手側.

 

2021/5/8(土),5/9(日) 虹ヶ咲スクールアイドル同好会 3rd Love! School Idol Festival Day1, Day2 at メットライフドーム

無観客配信であった昨年の2ndライブからおよそ8ヶ月,アニメシリーズをベースとしたナンバリングライブは有観客で開催された.

実際のところ虹ヶ咲はやや複雑な状況とも言え,メディアミックスの多様化の弊害として,アニメ時空とアプリゲーム(スクスタ)時空とが混在した状態にあった.この点は邪推でしかないのだが,アプリローンチの遅れから,2つのユニバースの統合が遅れた可能性は指摘できるだろう.このため,アプリ側での新キャラの登場による一部混乱から,アニメユニバースに救いを求める動きがあったことは否定できない.言わば虹ヶ咲南北朝時代であり,この頃の雰囲気には危ういものを感じたことも事実である.

先述の通り,当ライブはアニメをベースとしており,ライブの構成もそれに沿ったものとなった.これはAqoursも辿った一種王道なライブ構成でもあり,セットリストの予想もある程度は立てやすい.しかし,それはあくまでも「本編」に限った話であった.アンコール後の構成は正にやりたい放題であったとも言えるだろう.Day1,アンコール最初のステージに立っていたのは,相良茉優ただ一人であり,そこで披露されたのは無敵級*ビリーバーであった.

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2ndライブにおける忘れ物を,3rdライブという大舞台で回収しにきたのだ.客席は一席空けとはいえ有観客の,しかもメットライフドームという大型会場で.しかもシャッフルフェスの時とは違い,実際にミスをしてしまった自分の楽曲である.そのプレッシャーの大きさは想像に難くない.正直,彼女が登場した時の自分の気持ちは,もう全てがぐちゃぐちゃであった.期待も,恐怖も,そしていっそのこと目を背けたいという気持ちも.でも,彼女は全てを背負って逃げずにその場に立っているのである.だから,僕も逃げずに受け止めなくてはいけない.こうした気持ちを会場が共有していたことだろう.

しかして,彼女はやり遂げた.おそらくは誰の予想をも上回るパフォーマンスを.

ラブライブ!ファンにとって,ナンバリングライブというのは特別な場でもある.そこにおいて,前回もナンバリングライブであったが,ナンバリングライブにおいてそのリベンジを果たすようなライブ構成としたのは,正に異例中の異例であった.企画者,運営,そして彼女自身の思いが合致したからこそ,こうしたイレギュラーが叶う形となったのであろう.僕自身は相良茉優中須かすみも大好きであり,そのために贔屓目が強くなっていることは否めない.しかし,別のキャスト/メンバーを推しているファンにも事情は汲み取ってもらえるものと信じている.こうした機会をくれた,運営,演者,そしてファンの皆さんにお礼を伝えたい.

しかし,実のところ真髄はリベンジはDay1で完了させ,Day2はフェス形式のメドレーという全く異なる構成にした点にあると言える.忘れ物の回収は一日だけでいいのだ.クドすぎず,それでいてスマートに.Day2のアンコール時にも前日同様に相良茉優の登場に身構えたが,そうした会場の緊張をいい意味で解きほぐす村上奈津実さんの掛け声が会場に響き渡り,声は出せないものの皆心の中で歓声をあげたことであろう.大それたことを言えば,過去ではなく未来を見つめる,というのはDay1からDay2への変化であったのかもしれない.

そして,そうしたセットリストの予測不可能性は,今後ますます僕らを翻弄することになるのだった.

なお,座席はDay1が三塁側スタンド,Day2が一塁側スタンド.

 

2021/6/19(土) EJ My Girl Festival 2021 Day1 at 舞浜アンフィシアター

一つだけ言いたいことは,芹澤優さんパートでMOTSUさんとDJ KOOさんがサプライズゲストとして登場するとの期待が外れて,勝手にショックを受けていたということです.だって出ると思うじゃんか……他のイベント出てるのにズルいよ……

朱夏の「パパパ」,東山奈央さんの「灯火のまにまに」といった強曲を,アンフィシアターというステージ近接会場で楽しめたため,イベント自体は申し分がない.しかし,MOTSUとDJ KOOを求めてしまっていたことは,いつまでもトゲの様にモヤモヤを残し続けるのであった.

なお,座席は上手側最前ブロック.